「魔術」芥川龍之介、1920年発表、(「黎明の世紀-大東亜会議とその主役たち」深田祐介、文芸春秋、1991年発行、こちらの本を説明するための背景としてこの「魔術」をとりあえず紹介する。)
芥川龍之介の魔術という小説を読む。これは5分もあれば読める短編だ。
中身は青空文庫などで無料で読める物語である。
続きを読む “芥川の「魔術」の面白さ”自分を生かそう
「魔術」芥川龍之介、1920年発表、(「黎明の世紀-大東亜会議とその主役たち」深田祐介、文芸春秋、1991年発行、こちらの本を説明するための背景としてこの「魔術」をとりあえず紹介する。)
芥川龍之介の魔術という小説を読む。これは5分もあれば読める短編だ。
中身は青空文庫などで無料で読める物語である。
続きを読む “芥川の「魔術」の面白さ”60歳からの外国語修行、メキシコに学ぶ、青山南著、岩波新書、2017年発行
この本は何が面白いか
60歳という年は人生の終わりと思っている、という事それにもかかわらず、さらにメキシコに行ってまでして語学の勉強をする意味があるのか、という問い。ただしこの著者はある意味翻訳家でかつ大学の先生でもあるので本来的にはスペイン語というものを学ぶ必要がある人でもあった。(特に米文学はとみにスペイン語が突然小説の中に使われてきている。スパングリッシュという言葉があるくらい)しかし確かに人生の終わりに近い人が語学を学んで何の意味があろうかという気持ちはぬぐえない。そう思う一般の人たちをも想定して書かれている。
続きを読む “60過ぎてからの留学”新・日本文壇史、第6巻文士の戦争、日本とアジア、川西政明著、2011年発行全10巻岩波書店刊
伊藤整の日本文壇史の精神を引き継ぎ、夏目漱石から井上靖の死までを扱い日本の文壇の実像を示すと奥付には書かれている。
この巻はこの10巻の中でも異色である。作家と戦争をテーマにしている。
これは大変な書であると感じる。大変細かな史実を丁寧に追っている。作家の所属する軍隊とどこでそのような局地戦があったかというようなことを種々の資料から読み解いている。数多くの昭和初期に活躍している作家たちがアジアの戦争に参加していった。そしてその後には多くの戦争の作品を残した。私はその一つ一つが非常に重要と思うようになった。それはなぜか。引用されている文章からわかることは、彼らの書いたものは戦争の恐怖ではない。死ぬことの恐怖でもない。自分たちがした事への悔恨と苦しみであるという事に気が付いた。この事の重大さに感じてこのブログを書くことにした。
続きを読む “文学者の戦争体験”「李鴻章-東アジアの近代」、岡本隆司、岩波新書、2011年発行
この本は李鴻章(1823-1901)が生きていた、清末(清;1616-1912)の時代に焦点を合わせて、李鴻章を軸として書かれた中国史である。西太后のいた時代である。
続きを読む “李鴻章は日本の動向を注視していた”レヴェナント、蘇りしもの。マイケル・パンク著、早川書房、2016年発行
この小説は1823年9月1日に始まり1824年5月7日に終わる。だから秋から冬、そして春に向かう寒い時期の話であり実話である。人生が苦しい闘いの場になってるすべての人に贈られた小説である。
続きを読む “蘇りしもの、レヴェナント、人生が苦しい戦いの場であるすべての人へ贈られた物語”「イビチャ・オシムの真実」著者ゲラルト・エンティンガー、トム・ホーファー解説木村元彦、翻訳平 陽子、出版社エンターブレイン、2006年12月4日発行
サッカーのことは私はよく知らないが、オシム程彼に関する本が出版されたスポーツ人は数少ないのではないか。(ざっと調べただけでも25冊くらいはある。)彼の発言はサッカーを知らない人でもうなづける。その非常に魅力的な発言の秘密がこの本には分かるようになっている。以前からこのオシム監督には興味があったがサラエボのことがわからなければ理解するのがむつかしいだろうと思っていた。
続きを読む “サラエボの知性、イビチャ.オシム”「あんぽん孫正義伝」佐野眞一、小学館、2012年一月発行
なぜ読むのか
この本が、何となく安っぽい暴露本のようでいままで読む気がしなかった。
しかし今、「あんぽん」とはどういう意味なのか。気になった。そして手に取った。
この本の狙い
続きを読む “100億円を寄付できる男”「岸信介ー権勢の政治家」原彬久著、岩波新書、1995年発行
この本は岸の戦前の若き革新官僚の時代と、巣鴨プリズンの時代と戦後総理大臣になった時の安保改定問題の時期を扱っている。昭和の妖怪といわれるところが本当にあるのか。
政治家とは何か
続きを読む “昭和の妖怪とは”「哈爾浜から来た留学生」、郭雁壮、オクムラ書店、1993年発行(推定)
この本は、多少題名とは違って、哈爾浜から上智大学へ留学する予定となるまでの郭さんのふるさと中国哈爾浜のでの生活の思い出である。
まず、哈爾浜(ハルビン)はハルピンではなくてビンと発音する。これは上海のゴルフ場で上海空港近くに浜海ゴルフクラブというのがあるが、これも浜はビンと発音する。
続きを読む “ハルビンの思い出”「三体」劉慈欣、早川書房、2019年7月発行、1900円
この本は中国で絶大な人気となったSF小説である。3部作という事であるがこの本の販売累計数は中国国内だけで2100万部という、日本では考えられない恐るべき数字である。また英訳も出てこれも相当な販売数となった。(オバマがインタビューでこの本を愛読していることに言及したり、アマゾンが10億ドルをかけて映画化する計画があるという。また中国も文化戦略としてSFを取り上げたという。)
続きを読む “中国の小説、宇宙からの交信は何を意味するのか”