続、ヘーゲルの哲学からわかった重要なこと②

権左武志、「ヘーゲルとその時代」、岩波新書、2003年、800円 この本はまた別のことで重要性を持っている。認識の哲学のことは少し置いておいて、マルクスへの批判が提示されている。どういうマルクス批判かというとロシアや東欧続きを読む “続、ヘーゲルの哲学からわかった重要なこと②”

フランクル、人生の一番重要なこと

フランクル著、夜と霧、(ドイツ強制収容所の体験記録)みすず書房、1961年発行、正確には本書の題名は「強制収容所における一心理学者の体験」 1、テーマはナチへの告発ではなくて この本をいま冷静に読んでみると、ナチズムへの続きを読む “フランクル、人生の一番重要なこと”

二つの自由に関する近代化の人間的基礎

大塚久雄、近代化の人間的基礎、岩波書店、全集第8巻、1969年第一刷発行 (この本は筑摩書房刊、1968年発行、であったが、大塚久雄著作集に第8巻に入った。) 1、紹介 大塚久雄は戦前戦後の経済史家として超有名。しかし大続きを読む “二つの自由に関する近代化の人間的基礎”

現代の自律する主体の形成とは

「日本の個人主義」小田中直樹、ちくま新書、2006年発行 1、なぜこの本を読むか これは、大塚久雄の近代化の人間的基礎、を読んだときに現在大塚の批判はどうなっているのかというのを知りたくて、関連本として読み始める。大塚批続きを読む “現代の自律する主体の形成とは”

台湾人の生き苦しさを知る

「台湾海峡」王育徳著、1983年発行、日中出版社 この本は簡単にいえば台湾における文学=小説の戦後の傾向と問題点を書いたものである。(1945年から70年前後まで)しかしこの文学史から透けて見える大きな問題を著者は書いて続きを読む “台湾人の生き苦しさを知る”

価値貫徹型の教授寺尾誠

今回はちょっと硬い本を取り上げる。 改定「社会科学概論」寺尾誠、慶應義塾大学出版会、1989年の初版を97年に改定新版として出版。 この本は、私が大学の時に師と仰いだ、寺尾誠教授の本で、我々が学生の時にはこの種のまとまっ続きを読む “価値貫徹型の教授寺尾誠”

ユーゴスラビア空爆の悲劇

空爆下のユーゴスラビアで、-涙の下から問いかける、ペーター・ハントケ 訳元吉瑞枝 同学社2001年6月発行 以前書いたコソボ紛争の中でペーター・ハントケの名前が出ていたのでこの人の本を読んでみたい、と思った。(ブログ;コ続きを読む “ユーゴスラビア空爆の悲劇”