「台湾海峡」王育徳著、1983年発行、日中出版社 この本は簡単にいえば台湾における文学=小説の戦後の傾向と問題点を書いたものである。(1945年から70年前後まで)しかしこの文学史から透けて見える大きな問題を著者は書いて続きを読む “台湾人の生き苦しさを知る”
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台湾の小説、濁水渓
邱永漢「濁水渓」中公文庫、昭和55年(1980年)(初出、昭和29年、1954年) この本は直木賞候補になったそうだ。「香港」(昭和30年、1955年直木賞を取る) 概略 この本は、台湾出身の邱永漢のほぼ自伝のような小説続きを読む “台湾の小説、濁水渓”
価値貫徹型の教授寺尾誠
今回はちょっと硬い本を取り上げる。 改定「社会科学概論」寺尾誠、慶應義塾大学出版会、1989年の初版を97年に改定新版として出版。 この本は、私が大学の時に師と仰いだ、寺尾誠教授の本で、我々が学生の時にはこの種のまとまっ続きを読む “価値貫徹型の教授寺尾誠”
ユーゴスラビア空爆の悲劇
空爆下のユーゴスラビアで、-涙の下から問いかける、ペーター・ハントケ 訳元吉瑞枝 同学社2001年6月発行 以前書いたコソボ紛争の中でペーター・ハントケの名前が出ていたのでこの人の本を読んでみたい、と思った。(ブログ;コ続きを読む “ユーゴスラビア空爆の悲劇”
資本主義の終焉はどうなる
アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート著「帝国」ーグローバル化とマルチチュードの可能性、水嶋一憲他訳、以文社、2003年発行、約580ページ (この本を一か月かかって一応読了した。読了したが、この本を読んでわかること分から続きを読む “資本主義の終焉はどうなる”
衰退する米国、勃興する中国
「北京のアダムスミス」(21世紀の諸系譜)ジョバンニ・アリギ著、作品社、2011年発行、(原著は2007年発行)673ページ(ページがふってある箇所だけで) この本は、ネグリの大著、「帝国」をさらに上回る厚みである。 こ続きを読む “衰退する米国、勃興する中国”
アジアの中の沖縄、新しい視点
南海の王国琉球の世紀、東アジアの中の琉球、角川選書、平成5年(1993年)発行 (陳舜臣、森浩一、山折哲雄、濱下武志、高良倉吉、田中優子、井沢元彦) この本の構成は、まずそれぞれの専門分野の部分を発表し、それをもとに、7続きを読む “アジアの中の沖縄、新しい視点”
台湾、慟哭の歴史
陳舜臣、神戸わがふるさと、講談社、2003年発行 第一部と第三部がエッセイとなり、真ん中が小説となっている構成である。 このエッセイの最初の文章が素晴らしい。なんという悲劇、なんという歴史。 「慟哭の世紀」という表題、よ続きを読む “台湾、慟哭の歴史”
世界の経済覇権がどのように推移したか
長い20世紀(資本、権力、そして現代の系譜)、ジョバンニ・アリギ著、作品社、2009年発売、原著は1994年発行、(1995年のアメリカ社会学会、世界システム政治経済部門賞受賞)、5200円 この本は約600ページの厚み続きを読む “世界の経済覇権がどのように推移したか”
神戸の中国人のミステリー
「枯草の根」陳舜臣、1961年発表、講談社 陳舜臣氏の初期の作品はこういうミステリーものだった。しかしすぐに歴史ものや紀行文学に移っていって、このミステリーものは数が少ない。 この本は江戸川乱歩賞受賞作品である。彼の37続きを読む “神戸の中国人のミステリー”