価値貫徹型の教授寺尾誠

今回はちょっと硬い本を取り上げる。 改定「社会科学概論」寺尾誠、慶應義塾大学出版会、1989年の初版を97年に改定新版として出版。 この本は、私が大学の時に師と仰いだ、寺尾誠教授の本で、我々が学生の時にはこの種のまとまっ続きを読む “価値貫徹型の教授寺尾誠”

ユーゴスラビア空爆の悲劇

空爆下のユーゴスラビアで、-涙の下から問いかける、ペーター・ハントケ 訳元吉瑞枝 同学社2001年6月発行 以前書いたコソボ紛争の中でペーター・ハントケの名前が出ていたのでこの人の本を読んでみたい、と思った。(ブログ;コ続きを読む “ユーゴスラビア空爆の悲劇”

資本主義の終焉はどうなる

アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート著「帝国」ーグローバル化とマルチチュードの可能性、水嶋一憲他訳、以文社、2003年発行、約580ページ (この本を一か月かかって一応読了した。読了したが、この本を読んでわかること分から続きを読む “資本主義の終焉はどうなる”

衰退する米国、勃興する中国

「北京のアダムスミス」(21世紀の諸系譜)ジョバンニ・アリギ著、作品社、2011年発行、(原著は2007年発行)673ページ(ページがふってある箇所だけで) この本は、ネグリの大著、「帝国」をさらに上回る厚みである。 こ続きを読む “衰退する米国、勃興する中国”

アジアの中の沖縄、新しい視点

南海の王国琉球の世紀、東アジアの中の琉球、角川選書、平成5年(1993年)発行 (陳舜臣、森浩一、山折哲雄、濱下武志、高良倉吉、田中優子、井沢元彦) この本の構成は、まずそれぞれの専門分野の部分を発表し、それをもとに、7続きを読む “アジアの中の沖縄、新しい視点”

台湾、慟哭の歴史

陳舜臣、神戸わがふるさと、講談社、2003年発行 第一部と第三部がエッセイとなり、真ん中が小説となっている構成である。 このエッセイの最初の文章が素晴らしい。なんという悲劇、なんという歴史。 「慟哭の世紀」という表題、よ続きを読む “台湾、慟哭の歴史”

世界の経済覇権がどのように推移したか

長い20世紀(資本、権力、そして現代の系譜)、ジョバンニ・アリギ著、作品社、2009年発売、原著は1994年発行、(1995年のアメリカ社会学会、世界システム政治経済部門賞受賞)、5200円 この本は約600ページの厚み続きを読む “世界の経済覇権がどのように推移したか”

神戸の中国人のミステリー

「枯草の根」陳舜臣、1961年発表、講談社 陳舜臣氏の初期の作品はこういうミステリーものだった。しかしすぐに歴史ものや紀行文学に移っていって、このミステリーものは数が少ない。 この本は江戸川乱歩賞受賞作品である。彼の37続きを読む “神戸の中国人のミステリー”

ソ連崩壊後の左翼思想、アリギ

「新世界秩序批判」(帝国とマルチチュードをめぐる対話) ジョバンニ・アリギ、マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ等、以文社、2004年発行 誤読 この本は、ネグリの「帝国」という大著に関してのそれぞれの批判や反批判という続きを読む “ソ連崩壊後の左翼思想、アリギ”