高橋和巳は一体何だったのか

高橋和巳「わが心は石にあらず」新潮文庫、昭和46年発行(1971年) 初出昭和39年から41年まで雑誌「自由」に掲載されたもの。 この本をなぜ読むのか この本も吉本隆明と同様、我々の学生時代に超人気作家であった。会話の中続きを読む “高橋和巳は一体何だったのか”

大岡昇平の少年時代、青山、渋谷

大岡昇平「少年」講談社文芸文庫、1991年(初出1973から1975年、文芸展望連載) この本は、この4年前に「幼年」というのを書いている。その続編であろうが、著者はこの「少年」が本編と思ってくれという。(後書きにある。続きを読む “大岡昇平の少年時代、青山、渋谷”

カントの平和論とは

イマヌエル・カント「永遠平和のために」中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年初版(原著は1795年) なぜこの本を読むか。 まずカントの本はむつかしい。突然抽象化が始まる。それも極端でさりげなく飛躍していくので訳が分か続きを読む “カントの平和論とは”

国富論よりこの本を薦めます。

法学講義、アダム・スミス、水田洋訳、岩波文庫、全500ページ、2005年発行 (原書は1748年から51年にグラスゴウ大学での冬学期の講義の学生のノートから) 初めに この本は経済学者として世界的に著名となった古典、国富続きを読む “国富論よりこの本を薦めます。”

ロンドン塔に幽閉され刑死したトマスモア

エラスムス=トマス・モア往復書簡、沓掛良彦・高田康成訳、岩波文庫、2015年6月発行、(原著1499年から1533年までの50書簡) 初めに年代の確認 エラスムス30才から64才まで トマス・モア21才から55才までの現続きを読む “ロンドン塔に幽閉され刑死したトマスモア”

日本の社会党の解党の意味

「社会主義」マックス・ウェーバー、濵島朗訳・解説、講談社学術文庫、昭和55年発行(1980年)ウェーバーの1918年講演に基づく。 社会民主党の衰退、解党、解散について考える。福島みずほ党首がテレビに出ていたが、一人社民続きを読む “日本の社会党の解党の意味”

マルクスの資本論は今どのように読まれるべきか

熊野純彦、マルクス資本論の哲学、岩波新書、2018年1月発行 マルクスの最近の流行 この本は、最近のマルクス流行の中の一冊であると言ってよいと思われる。このマルクスの人気は、アメリカの不動産を端緒として始まった世界的金融続きを読む “マルクスの資本論は今どのように読まれるべきか”