江戸川乱歩の「魔術師」と芥川龍之介の「魔術」の共通点

読書ブログ

261028

江戸川乱歩、魔術師

(江戸川乱歩;1894から1965)

朗読から引き込まれた

この本はNHKで朗読で聞き始めた。篠田三郎が朗読。彼のやさしい声が聞きやすくつい毎回この朗読を聞いてしまう。現在(2026年10月28日)でも多分小説の真ん中あたりをやってるはず。この小説の面白さは、なんといってもトリックと物語の展開の流れで飽きさせない。また分かり易い文章である。難しい言葉は使っていない。場所が大森近辺であって地名も分かり易い。

早く先を読みたいと思ったので図書館で借りようとするとすでに先客がいたようですぐには借りられないので青空文庫で読んだ。

何が面白いのか

これはぜひ面白いので読んでいただきたい。筋については簡単に書けば宝石商人の金持ちの親父を殺害するという事件がある。いろんなトリックが飛び出す、これは最後の方で種明かしもある。その執拗な悪魔のような殺人犯を明智小五郎が非常に困難な状況の中から見つけ出す。一転二転三転である.こんなに面白い読み物があるのかと言わんばかりだ。ぐいぐいと引き込む。物語の展開の面白さ、場面状況の変化の面白さ、トリック展開の面白さが混然一体となりつつ終焉へと導く。

大森という場所

私としてはこの物語の面白さというよりもさらに興味をひかれたのは大森である。これは芥川龍之介が「魔術」という物語でやはり大森界隈にある洋館とある。似たような題名と似たような地域である。大森にある大邸宅が重要な場面設定となっている。なぜ大森かということが疑問に残った。本当のところは分からないまでもある程度は大田区の郷土博物館で購入した文士村という本から分かってきた。此の大森界隈というのはある程度成功した文士がたくさんいたところである。かつ当然ながらおおきな家にも住んでいた人も多い。多分千葉でいえば市川という感じか。金持ちが多くいて大邸宅も洋館もあったことと思われる。大田区は大森や山王、馬込といった大変な立派な住宅地である。かつ東京都である。私は住んだことはない。多分今でも高級住宅地なのであろう。都心とは言えない。ちょっとはずれで住みやすいところだ。都心には基本的には近い。そこに成功したビジネスマンが住んでいたとしてもおかしくはない。明治の後半から昭和初期にかけてどういう人たちが住んでいたのかは正確には把握できない。しかし富裕層がたくさんいたであろうことは間違いがない。そういうことがこの芥川と江戸川乱歩に大森を選ばせたのかと思う。この共通点が嫌に頭に残った。歴史的にはどうなっていたかはこれからの調査である。

投稿者: daiuema

昭和24年東京の浜松町で生まれ、3歳の時引っ越しし千葉市の幕張で育ちました。大学卒業後今のデンカに入りほとんど営業一筋です。ゴルフは31歳から始め現在南総カントリーのハンディ11

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