アジアの中の沖縄、新しい視点

南海の王国琉球の世紀、東アジアの中の琉球、角川選書、平成5年(1993年)発行 (陳舜臣、森浩一、山折哲雄、濱下武志、高良倉吉、田中優子、井沢元彦) この本の構成は、まずそれぞれの専門分野の部分を発表し、それをもとに、7続きを読む “アジアの中の沖縄、新しい視点”

台湾、慟哭の歴史

陳舜臣、神戸わがふるさと、講談社、2003年発行 第一部と第三部がエッセイとなり、真ん中が小説となっている構成である。 このエッセイの最初の文章が素晴らしい。なんという悲劇、なんという歴史。 「慟哭の世紀」という表題、よ続きを読む “台湾、慟哭の歴史”

世界の経済覇権がどのように推移したか

長い20世紀(資本、権力、そして現代の系譜)、ジョバンニ・アリギ著、作品社、2009年発売、原著は1994年発行、(1995年のアメリカ社会学会、世界システム政治経済部門賞受賞)、5200円 この本は約600ページの厚み続きを読む “世界の経済覇権がどのように推移したか”

神戸の中国人のミステリー

「枯草の根」陳舜臣、1961年発表、講談社 陳舜臣氏の初期の作品はこういうミステリーものだった。しかしすぐに歴史ものや紀行文学に移っていって、このミステリーものは数が少ない。 この本は江戸川乱歩賞受賞作品である。彼の37続きを読む “神戸の中国人のミステリー”

ソ連崩壊後の左翼思想、アリギ

「新世界秩序批判」(帝国とマルチチュードをめぐる対話) ジョバンニ・アリギ、マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ等、以文社、2004年発行 誤読 この本は、ネグリの「帝国」という大著に関してのそれぞれの批判や反批判という続きを読む “ソ連崩壊後の左翼思想、アリギ”

中国人の目から見た南京事件

堀田善衛、「時間」岩波書店(岩波現代文庫所収、辺見庸解説)2015年発行(から2017年まで5刷)初出、1955年新潮社(ウイキペディアによると1953年発表らしい) この本は、堀田善衛が1918年生まれだから35歳くら続きを読む “中国人の目から見た南京事件”

大戦直後の台湾、歴史のうねり

「怒りの菩薩」、陳舜臣、集英社、1985年発売。初出は1962年。 これは陳舜臣の初期のミステリーの中の一冊である。 なおこの小説は2018年8月に台湾の公共放送でテレビ化されて評判のドラマとなった。多少原作と違うようだ続きを読む “大戦直後の台湾、歴史のうねり”

繆斌工作という和平工作を知っているだろうか?

銘のない墓標、陳舜臣、中公文庫、1991,9、初出1969,1講談社 この文庫に入っている最初の小説である。(3作品が入っている) 小説の背景となる歴史的な人物と事件 この小説のテーマはミョウヒン繆斌という人物の話である続きを読む “繆斌工作という和平工作を知っているだろうか?”